- 歌曲
- 时长
简介
キュートでスリリングなポップスに、独特な歌声が話題を呼んでいたバンド「ヘウレーカ」。イタリア電機メーカー「デロンギ」のCMソングに起用されるなど注目を浴びるも、2014年の夏にバンド活動を休止。Gt/Vo・作詞作曲・アートワークを担当していた大比良瑞希は、早くもソロとしての活動をスタートさせた。 彼女の特徴は、軽やかなステップのようなメロディにはめ込む音のセンスだ。凛とした強さに、必要な だけの装飾を付けたような巧みなコード感、遠くの国の香りを漂わせながらも、絶妙な“わびさび”を効かせるサウンド。景色をグラデーションのように巡らせ る、メランコリックで繊細な歌声。個性的な音使いも垣間見せながら、ポップに聞かせる天性のバランス感覚で生み出される楽曲には、思わず耳が奪われる。 ソロとして1作目となる『LIP NOISE』は、自身がほぼ全ての楽器演奏・アレンジ・サウンドメイクを行っている。そのため、 元々持っている“凛とした強さ”がより濃く出た作品群であり、新たな表現を求めて作られた楽曲には “内省性” も漂う。 穏やかな朝を連想させながらも、行間に匂わせるせつなさが愛おしい「SundayMonday」で幕開け。どことなくストリート感漂うサウンドに、艶やかなサックスがさわやかなサウンドを引き立てる。続いて、張りつめた空気の中に響く彼女のギターのイントロが印象的な「LoveLoveLove」。 鮮やかさを纏いながらも、懐かしさが歯痒い「Back Mirror」は、 誰もがふと帰りたくなる”夢の中の淡い恋の記憶”へと誘わせてくれるようだ。 さらに、DJ/トラックメーカーのSFLAT no.5による「LoveLoveLove (Remix by SFLATno.5) 」。無重力空間に追放されたようなサウンドから、重たいグルーヴィなビートに続き、そこにせつない彼女の歌声が乗る事で、見事に共鳴している。ラストは、ピアノの蓋を開ける音で始まる「Back Mirror (Lost Weekend Ver.)」。ピアノ、チェロ、声だけの空間と一体化したとき、時の流れ方が変わっていくようだ。原曲とは違ったモーションで表現する音には、さらなる彼女の可能性を感じることができる。 改めて音楽と向き合い、音楽と共に歩き出した“大比良瑞希”。季節がうつろぐように、彼女の音の景色も変わっていく。