「今日も退屈な一日ね。 ねえメリーどこか遠くに出かけない?」 と唐突な話が出るのはいつものことだ。 世の中の不思議なことを見つける秘封倶楽部の活動も 夏の暑さにかまけてサボりがちな近況である。 べとついた汗をぬぐいながら、 メリーはその計画に耳を傾けることにした。