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简介
コシミハル专辑介绍:個性派シンガーソングライター、越美晴(コシミハル)の85年作。細野晴臣プロデュースのテクノポップサウンドを基盤に、彼女の美しく澄んだ歌声が舞い、エキセントリックで不思議な詩世界が広がる。クラシックのカバー曲、ポップで歌謡曲的な曲、耽美的・頽廃的な世界観を秘めた曲など、バラエティに富んだ内容。ただ、狂気を感じさせる倒錯的な世界観を持つ前作「パラレリズム」に比べるとインパクトが薄いので、最初に聞いた時は少し物足りなく感じた作品でもある。 「野ばら」はシューベルトの名曲をカバー。まずドイツ語でクラシカルに歌いあげた後、リズムが激しくなり踊りだしそうなテクノポップ調の曲に変化、今度は日本語訳詩で歌いだす。そして最後はそのままスピードに乗って再びドイツ語で歌う。ドラマチックな演出。「夕べの祈り」は細野氏作曲。清らかで美しい。「アヴェ・マリア」もシューベルトの名曲のカバー。こっちはシンプルにクラシック曲を打ち込みで現代的にアレンジしたという感じ。「マリアンジュ」はフランス語で歌う。削ぎ落とされ、洗練された美を感じる楽曲。透き通った歌声と反復がもたらす、どこか無機的なイメージ。言葉数の少なさがかえって想像力を刺激する、絵画的な表現。それらが絶妙に合わさり、深遠で文学的・詩的な世界を醸し出す。間奏のモノローグはあまりにロマンチック。この人の曲の中でも特に好きな曲の1つです。名曲!「マドモアゼル・ジュジュ」は甘ったるい歌声ながら、詩は誘拐・監禁といった危険な内容をほのかに匂わす。「カトレアの夜」はアラビア風で妖艶。男を弄ぶ魔性の女に魅せられた青年が、彼女の幻を振り払えず、灼熱の砂漠、蜃気楼の中を彷徨うようなイメージ。「走れウサギ」はカバー曲。別の歌手のために細野氏が作った曲のようだ。ポップで切ない。「LIP SCHUTZ」は無機質な曲調、淡々とした語り口に乗せ、シュールで幻想的・頽廃的なモチーフを羅列していく。