秋元薫のデビューシングルは1985年の「パラドックス」。 ソロとしてのアルバムは『Cologne』(1986)1枚のみ。 5年後のこの2ndシングルの2曲は、当然アルバム未収録。唯一の8㎝シングルである。 ①瞳に映して “ジオス”CMソング 作詞:エミリー絵美里、作曲:秋元薫、編曲:岩本正樹 アーバンでスムースなAOR。ユーミンのツアーにコーラスで参加していた薫さんの声は、個性的とは言えないけど確かな歌唱力で安心して聴ける。ちょっとカッチリまとまりすぎか。 ②さよならの吐息~Hold me tight 作詞・作曲:秋元薫、編曲:岩本正樹 カップリングは堂々6分超のバラード。たとえるなら達郎「夜翔(NIGHT-FLY)」的な都会の夜を感じさせる作品。ゴージャスなコーラスワークをバックに、情感たっぷりに歌い上げるサビは大物の風格あり。しかしこれほど実力のあるSSWが、どうして90年代にこのシングル1枚しか音源を残していないのだろう?謎すぎる。