- 歌曲
- 时长
简介
かつてG-CLEFのメンバーとして、日本に新しい音楽潮流をもたらしたひとりが柏木広樹だ。曲作りや楽曲解釈にみせる端正な姿勢と実際の演奏現場での情熱的な横顔の同居が魅力的な彼の新作。ブラジル風のエッセンスをベースにしたマルチテイスト・サウンドが楽しめる。 風薫る季節にさわやかな音の涼感。元G-クレフのチェリスト・柏木広樹がシミュレートするブラジルの空気はあくまでさらりと湿度が低く心地いい。チェロという楽器のたおやかでノーブルな響きの持ち味が、アルバム全体のサウンド・イメージとして行き渡っているせいだろうか。ギターの越田太郎丸はじめ腕達者な面々が、賑々しくもヴィヴィッドに彩ってゆく“ブラジルのサウンド”も、生粋のそれのようにネトリとアヤしい官能のアクを感じさせない。いわば“ニュートラルにイカしたブラジルの気分”のなかを、柏木のチェロがしっとりと歌い、巧みに音色を使い分けて自在にイマジネーションを広げてゆく。リリカルでポップなオリジナル曲が中心だが、後半に民族打楽器の響きと柏木のズシリ腰の据わったソロで遠目の幻想風景に誘う「Amazon River」や、ピアノとのハードな丁々発止がスリリングな「クラスター・トリップ」を配して、聴き応えの快も満たしてくれる。