フランス・ピアノデュオ作品集 (French Piano Duo Selection)
- 流派:Pop 流行
- 语种:纯音乐
- 发行时间:2019-12-18
- 类型:录音室专辑
- 歌曲
- 时长
简介
このディスクは日本を代表する名ピアニストの一人で、国内はもとより海外での評価も高く、国際的な知名度を誇る花房晴美のCDである。一方花房は、実妹花房真美と1992年から「花房シリーズ・ピアノ・デュオ」の本格的な活動をスタートさせており、1993年にはピアノ・デュオ作品を集めた「ア・グレイスフル・フレーム」をリリースしている。今回の「フランス・ピアノデュオ作品集~花房晴美ライブ・シリーズV」は、2018年11月15日(木)東京文化会館小ホールにおいて行われた、花房晴美と真美の演奏を収めたものである。 収録曲を見て気づくのは、ドビュッシー作品が多いことである。それは連弾曲、そして2台のピアノ版を通して指摘できることのように思われる。花房晴美のドビュッシーへの想いは深く、ドビュッシーが没後100年を迎えた昨年には、演奏活動やコメンテーターとして発言を求められ、とても忙しい毎日だったはずである。花房は「ドビュッシーが素晴らしいのは、言葉では言い表せない何とも言えない響き、空気とも呼ぶべきもので、つかみどころがなく、あいまいで輪郭がはっきりしない。しかし、形のある音楽作品に仕上げるには、楽譜を明晰に分析し、はっきりしたビジョンを持たなければならず、そうして初めて曖昧さを形として聴き手に届けることができるのです。」と話している。 そして、今回のアルバムの最後は、ドビュッシー作曲の管弦楽曲「夜想曲」より、1.雲、2.祭りを取り上げ、これまた、花房晴美が愛してやまないというラヴェルが、2台のピアノ版に編曲した版で演奏されている。これまで、花房晴美はフランス音楽を中心に精力的とも言える演奏活動を繰り広げてきた。「フランス・ピアノデュオ作品集」も、そうした活動の一貫だと思われる。しかも、他ならぬ実の妹、真美との共演である。これ以上、望むものはない、と言える演奏である。諸石幸生