- 歌曲
- 时长
简介
Alvorada ~夜明け~/廣木光一 出会いは1977年頃。ピットイン、タロー、アケタ、エアジンなど東京近郊のライブシーンにそれぞれ出没するようになり、名前と存在は認識するようになったが、当初はお互いさしたる興味は無かったと思う。次第に、古澤良治郎(ds) 板橋文夫(p) 小山彰太(ds) ほか諸先輩方を介して同じステージに立つようになり、また、自分たちの世代を中心としたセッションも少なからずあったと思う。その後それぞれ40年以上に渡って活動してきている中で、共に在籍し特に印象に残るバンドがあった。ひとつは、武田和命(ts)クインテット<佐山雅弘(p) 小山彰太(ds) 吉野、廣木 >。ヨーロッパの著名な管楽器奏者に「人間が出せる最も美しい管楽器の音」と言わしめた武田氏のテナー。レパートリーは、佐山氏と廣木のオリジナルが中心、このことが功を奏し、普通のジャズクインテットとは趣を異にするユニークなグループとなった。そんな中、日に一曲吹くスタンダード、特に”Soultrane”は沁みた。私感だが本家より美しい。もうひとつは、坂田明(as)カルテット<古澤良治郎(ds) 吉野、廣木 >。坂田氏のオリジナルを中心に、きちんと始まって、わーっとみんな自由にやって、きちんと終わる、そんなバンドだった。坂田氏と古澤氏のふたつの異なった宇宙があって、そこで若者二人は奔放に演奏した。この二つのバンド、ツアーには良く出たが、作品は残っていない。どこかからテープが出てこないかとも思う。 本作品は、2015年辺りに再会を果たし、東京他でライブ録音をしたもの。レパートリーが何曲か共通していたことも、同じ時代を生きてきたことの顕れか。全8曲中、5曲がブラジルの曲だが、その代えがたき美しさ、そして包容力には驚かされる。多民族国家の音楽的勝利。地球の反対側からは窺い知ることはできない何かが脈々と流れているようだ。 今回トラックダウンは私自身が行った。吉野氏の音はイコライザで補正する必要は無く、楽器音として完成されている。逆に、イヤホンや小さい再生機器で音が割れないように、希に見る豊かな低音をカットしなくてはいけない程だ。 2020年5月から、コロナ禍に於いてこのアルバムリリースに向けての作業を行った。以前であれば、お届けする手段を全て失っていたミュージシャンだが、配信というツールができていたことが、せめてもの救いとなった。いまはこれをお聴き戴き、再びライブの場でお目にかかる夜明けを待ち願い。 録音データ 1.2.4.7.8:Lady Jane/東京/2015.7.12 3.5:Lush Life/広島/2015.12.18 6:TUBO/東京/2015.12.12