ザ・コブラツイスターズ专辑介绍：全国で開催される祭りに出演し、ロックと伝統芸能の融合を実践しているザ・コブラツイスターズ。今作も三線や和太鼓を取り入れ、和のテイストあふれるサウンドを聴かせてくれる。 以前にテレビで見かけたコブラツイスターズは直球勝負の青春ガンバリズム・ロッカーという印象だったが、このサード・アルバムでも、その直球ぶりには一片の迷いもない。しかも思いのほかにしっかりしたバンドなのだった(失礼!)。たとえば1曲目、ファンクをベースにした「七転八倒」ではシンセのストリングス音や三弦が隠し味になっており、勢いだけの熱血バンドではないことが見て取れる。至極中途半端に世の中を斜めに見ている者にとっては、そのストレートさが眩しい。でも中学生の頃、好きな女の子にラブレターを出して、その子の父親から抗議の電話がかかってきたことやフォーク・ソングに熱中して歌本に“死が充満する昭和4X年に俺は如何に生きるべきか?”なんて訳のわかんないことを筆で書きなぐっていたことなど、恥ずかしくて青臭い想い出が次々と頭をよぎる。彼らのロックからは“恥ずかしくたっていいじゃないか、人生なんて恥かいてナンボ”というメッセージを確かに受け取りました。 (杉山達) --- 2002年09月号