- 歌曲
- 时长
简介
響きの精からの贈り物 梅津時比古(ライナー・ノーツより) このCDをなんと表現したらいいであろうか? これはCDではあるが、CDではないような気がする。それはおそらく、このCDの中で歌っている松本美和子が一人の人間であることを強く意識させながらも、まるで人間ではないように感じられることと結びついているのであろう。 ここに聞こえてくるのは、この世に美しいものがあるならばそれのみを求めようという、ひとつの精神が声に化したものである。それを聴くやいなや、私たちは美しいものが信じられるようになる。それは肉体でありながら肉体の形をしていない。まさに空気であり光であり匂いなのだ。もちろん、絶えざる発声法の研究、年齢に合わせた改革、究極を求め続ける尋常ならざる努力の上に成り立っているには違いないのだが、それをみじんも感じさせない。ここに松本のたどりついた声の響きがある。響きはすべてを捨象する。従ってここには何の自己顕示もない。だからこそ、その美にすべては引き寄せられるのだ。歌詞もピアノも作曲者さえも!