長いあいだ廃盤となっていた1st "sensei anone"、一度だけライブ会場で販売したという初期音源集"fires"、そして売るという発想なく作られた最初の音源"demo #0"の三枚を一枚に。一部オリジナルと収録曲が違うそうです。 ほとんど手に取る人もないまま放置されていた("demo #0"に至ってはなんと3枚しか売っていないとのこと!)「亡霊のような曲たち」が、2010年5月21日の"stars in video games"レコ発のタイミングで投下。 アルバムに収録された曲の原曲や、モチーフになったと思われるパーツ、音色やアンサンブルへの実験的な取り組みなども垣間見れる、とても興味ぶかい名・習作。 もちろん宅録による手作りの素朴さ、いびつさ、あたたかさが丁寧に込められていて、これ一枚でも充分に楽しめます。 樋口朋之による246×182cmの絵画作品「File Trancefer Started」を使用したケント紙のジャケットもとても綺麗。美人レコードの作品は、こういうところが丁寧なのもいいですね。