武満という人は「今が旬」の優れたソリスト達のために好んで作品を書く。『カシオペア』も当時華々しく活動していた山下が焦点。非西欧楽器の魅力的な響きを核に,エネルギッシュな表現が聴かれて随分と懐かしい。石井作品も異質の響きを対置した力作。