- 歌曲
- 时长
简介
81年発表の1st。YMOのシンセ・プログラマーであった松武秀樹が立ち上げたソロ・ユニットがロジック・システム。彼の初期の2作、本作と次作の『ヴィーナス』は彼のピークと断言しても良い高いクオリティを持っており、一介のシンセ使いというイメージでは想像が付かないキャッチーでポップな素晴しい楽曲と、選りすぐられたシンセ・サウンド、ビートを重視しつつも重圧でどっしりとしたリズム隊など文句の付けようがない仕上がりになっている。この人の場合は良い意味でのシンセサイザー聡明期の音響音楽や前衛音楽のテイストが感じられるのが魅力であり、またアカデミックな手法に頼った富田勲とも対極にあり、かつほとんどYMOの臭いが感じられないというのは良く考えると凄すぎる。サウンドは楽曲の色づけであると本人が思っていたかどうかは不明だが、そんな美学のようなものを感じさせる職人気質のようなものを感じさせる。それは裏を返せばそれだけ曲が良く出来ているということである。(ちなみに曲は一曲を除き Ryo Kawakami なる人物が書いている) 彼はサード以降、シンセサイザーの急速な進化に伴ってサウンドを簡素化、そして過去の遺産とも言えるYMOのカヴァーでお茶を濁すことが多くなって実際に作品の質も劣化と言って良いほどに落ちる。もしこのままの路線で行けば、富田に並んだ評価は得られていたかもしれない。良いパートナーに巡り合えなかったことが悔やまれる。何にしてもこれは日本の誇るべきシンセサイザー・ミュージックの一つの金字塔とも言える名盤。